Homecomings

STAIRS

 お久しぶりです。みなさん元気に過ごされていますか?2月にあったJay Somの来日公演に出演して以降、世界の状況はものすごい速さで流れ、当たり前のようにカレンダーからライブの予定はなくなっていき、楽しみにしていたイギリスのフェスへの出演も、いくつかの新曲のレコーディングも中止になってしまいました。先行きがまったく見えないそんななか、本来ソロでのライブがあるはずだった4月のある日、彩加さんがインスタグラムで弾き語りのライブ配信を行いました。スタジオでもライブ会場でもなく、普通の部屋から届くささやかなその時間はとても特別で、恥ずかしげもなくいうならば勇気をもらったのでした。

 そこから僕たちは毎週水曜日の23時からの1時間というHomecomingsにとって特別な時間帯に配信をはじめました。質問を送ってもらって順番に答えていくだけの特になにもないその時間は、自粛期間中の僕たちにとってとてもかけがえのないものとなりました。

 そんなふうに日々を過ごしながら、自分たちの音楽を好きでいてくれる人たちに、なにか形のあるものを届けることはできないか、届くのが楽しみで、毎日ポストを覗きにいきたくなるような、それを待っているだけで毎日が少し楽しくなるような、そんなものを作ることはできないかな、と考えるようになりました。せっかくだから今までにやったことのないようなものを作ってみよう、ということでBOXセットを作ってみることにしました。新しいグッズやレコードやライブ映像、そしてHomecomingsが結成された2012年からの7年間を振り返った大ボリュームのZINEなど、ZOOMの画面を通したミーティングで出たいくつものアイデアたちをサヌキさんやデザインを手掛けていただいた藤田康平さん、箱を制作していただいたBOX&NEEDLEさん、エンジニアの荻野さん、映像の佐藤さん、素敵な写真を撮ってくれた池野さん、セカンド・ロイヤルレコーズやフェリシティなどたくさんの方の力を借りて形にすることができました。本当にいいものができたと思います。BOXセットには特典として僕たち4人がそれぞれ自宅で作ったささやかなインスト曲が入ったCDも付きます。こんな機会には手紙を書くのもいいんじゃないかな、と思って『LETTERS』という手紙を書く時のBMGになるような、大切な人に向けて言葉を並べているそのシーンのサウンドトラックになるようなものを作りました。よければ手紙、書いてみてください。

 サヌキさんから送られてきたボックスのイラストをみたとき、なぜか真っ先に目がいってしまったのが下の方に2つ描かれた階段で、そこからしばらくその印象が頭の中から離れませんでした。だからタイトルは『STAIRS』にしました。特別な意味とかはあとづけででいくらでも考えられそうな気がしましたが、別に意味なんてなくていいか、と思いました。みなさんの部屋のどんな場所に飾られるのか、想像してみては今からワクワクしています。

福富優樹

SPECIAL BOXSET

¥15,000+tax (DAISY T-SHIRTS 2020)

¥15,500+tax (COMFORT COLORS DAISY T-SHIRTS)

サヌキナオヤがイラストを手がけたオリジナルボックス。京都のラボ「& PAPERS」が制作を担当。
ライブ音源のダウンロードコード付きPOSTCARD、7inch ANALOG、SPECIAL ZINE、TOTE-BAG、T-SHIRTSに加えて、このボックス限定のライブDVD”Live Recording at Tokyo Kinema Club 2019.4.20 and Tokyo Liquid Room 2019.12.22″、同イラストによるA3ポスター、メンバーがそれぞれ楽曲制作した8曲入りサントラCD-R”LETTERS”を封入。

【INCLUDE】
・POSTCARD with DOWNLOAD
・7inch ANALOG
・SPECIALl ZINE
・TOTE-BAG
・T-SHIRTS or COMFORT COLORS T-SHIRTS
※Tシャツは2種類からお選びいただけます。

◆BOX SET ONLY
・LIVE DVD
・A3ポスター
・CD-R ”LETTERS”

【DVD – TRACK LIST】
“SLOW SUMMITS” Live at Tokyo Kinema Club 2019.4.20
1.Smoke
2.Living Life (Daniel Johnston Cover)
3.LEMON SOUNDS
4.Blue Hour
5.PLAY YARD SYMPHONY
6.Songbirds
 
◆BONUS TRACK
“PET MILK” Live at Tokyo LIQUIDROOM 2019.12.22
1.LIGHTS
2.I WANT YOU BACK

POSTCARD with DOWNLOAD CODE

“Live Recording at Tokyo Kinema Club 2019.4.20”

¥1,000円+tax

2019年4月20日東京キネマ倶楽部での自主企画イベント「SLOW SUMMITS」、ストリングス隊を迎えた8人編成セット”Homecomings Chamber Set”で演奏されたライブ音源6曲を収録したダウンロードコード付ポストカード。写真は池野詩織が撮影。
 
【TRACK LIST】
1.Smoke
2.Living Life (Daniel Johnston Cover)
3.LEMON SOUNDS
4.Blue Hour
5.PLAY YARD SYMPHONY
6.Songbirds

7inch ANALOG

“Blue Hour / Living Life (Daniel Johnston Cover)”

¥1,500+tax

2019年4月20日東京キネマ倶楽部での自主企画イベント「SLOW SUMMITS」、ストリングス隊を迎えた8人編成セットHomecomings Chamber Setで演奏された”Blue Hour”、Daniel Johnston”Living Life”のカバー(初音源化)、2曲のライブ音源を収録した7インチアナログ盤。
 
【TRACK LIST】
A:Blue Hour
B:Living Life (Daniel Johnston Cover)
 

SPECIAL ZINE

“Homecomings 2012-2019” 

¥2,000+tax

2012年結成から現在までを振り返ったメンバー4人による座談会、Homecomingsのアートワークを数多く手掛けてきたイラストレーターサヌキナオヤと福富優樹の対談に加え、過去のフライヤーや未公開写真も掲載したスペシャルブック。表紙は福田穂那美が撮影した写真を元に、畳野彩加がイラストを描いています。

TOTE-BAG 2020

¥2,000+tax

 

ボックスのメインビジュアルを使用したトートバッグ。お店の看板にさりげなくHomecomingsの文字が入ってます。近所にお出かけする時や、旅行へ行く際の着替えなどを入れるバッグインバッグなど様々な場面で使えるサイズです。

素材: コットン100% 4.7オンス
本体サイズ: 約W315xH360mm
持ち手サイズ: 約W25xL600mm

Mサイズ着用

DAISY T-SHIRTS 2020

¥3,500+tax

design by NOI
Color : Black / White

こちらはスタンダードなボディーを使用して作りました。Black / Whiteどちらの色も季節を問わずに着回せるアイテムです。さりげなくHull Downの歌詞の一文がプリントされているのがポイントです。外出することも難しくなってしまった今、少しでも気分転換になりますように!という気持ちを込めて、前向きな印象のある花「デイジー」がプリントされた新作Tシャツです。いつかこのTシャツがいろんな場所で活躍してくれることを願っています!

by 畳野

身幅 身丈
S 44cm 68cm
M 49cm 71cm
L 54cm 75cm
XL 58cm 78cm

※製品のサイズはあくまでも目安としてお考えください。製品により2cm前後の誤差があります。

Lサイズ着用

COMFORT COLORS DAISY T-SHIRTS 2020

¥4,000+tax

design by NOI
Color : Pepper/ White

こちらは製品染め(後染)加工されたボディーを使用して作りました。古着Tシャツ特有のかすれ感を再現しているのがポイントです。首元や袖部分は新品のTシャツには無いニュアンスになっています。色はPepper/ Whiteの2色です。古着が好きな方、興味のある方には是非ともおすすめしたい最高!のアイテムです。ちなみに、古着っぽいというだけで物は新品ですのでご心配なく!(加工具合は写真をご参照下さい)

by 畳野

 身幅身丈
S49cm65cm
M52cm69cm
L55cm73cm
XL58cm77cm

※製品のサイズはあくまでも目安としてお考えください。製品により2cm前後の誤差があります。

■製品染めとは
製品を縫い上げてから染める方法のことです。 洗い加工を施した時に、生地の色合いと風合いに独特な表情が出ることが最大の特徴です。 同色製品でも一点一点仕上がりが異なるため新品でありながら、すでに経年変化しているように見えるのも製品染めの特徴です。

受注期間 : 2020年9月25日 23:59まで
発送時期 : 10〜11月頃を予定

VIDEO

READ TRIAL

福富 今日は、結成からこれまでを振り返っていきたいと思います。結成したのは2012年ですね。僕らが3回生になる年で、なるちゃんとほなちゃんが4回生になる年の2月とかかな。一番最初にスタジオ入ったのは多分2月とかで。で、その前の年、2011年は僕となるちゃんとほなちゃんと、あともう1人先輩の人で4人組のバンド組んでて、その人が卒業して、その流れで同じようなメンバーっていうか、このままの流れでまた組みたいなと思って、みんなで始めたのはすごい覚えてますね。毎年4月に新入生を歓迎するちょっとしたお祭りみたいなのがあって、大学内で。それに出演するために組んだバンドって感じが一番最初かな。で、バンド名とかも最初に考えてあって、The Teenagersっていう大好きなバンドのアルバムの1曲目が『Homecoming』って曲で、そっから取ってHomecomings。で、やりたい音楽とかも結構明確にあったっていうか、最初に多分みんなにCD-Rみたいなん作って渡したような気がします。

石田    あれどこいったかな。

福富    あったらよかったけど、俺もやっぱ持ってなかったな、ある?

石田    何入ってたか気になるな。

福田    確かに。

福富    多分、ペインズとかRocketshipとかかな。Rocketshipは共通項としてみんな知ってて、やっぱThe Smithsとかそういうの入ってたんちゃうかな。ある?

福田    いや、こんなものが(大学時代のお月見ライブのCD-R)。

畳野    やばー。

福田    これはSeagullか。

福富    お月見はSeagullやな。

石田    よう残ってんな。

福富    持ってないな、俺それ。Seagullってバンドだったんですよね、1個前のバンド。Rideの曲名から取って、それはシューゲイザーっぽいことをやろうっていうバンドで。

福田    最初のCD-Rはちょっとどこにあるかわからんな。

福富    とにかくそういうやりたい音楽が先に明確にあって。あんまり、部活の中でもそういうバンドっていなかったやん、何か。始めるにあたって、CD-Rをみんなに焼いて渡すみたいなバンドってあんまなくて。今思うと、それぐらいやる気というか、長く続けれたらなと思ってたんやなって気はするな。

福田    そんな感じだったんですか。当初そんなつもりやった?

福富    うーん、どうやろ。でも、そうなればいいなと思った。そもそもバンドやりたくて大学入ってきてて、部活でバンドは組んでたけど、ライブハウスに出るとかそういうのはなかったから、そういうのにもなったらいいなみたいに思ってはいたけど、やっぱそのときもうメトロの感染ライブとかめちゃくちゃ行ってたし、何かこういうの出たいなってすごい思ってた。

福田    あ、あった。あなたの手書きの(福富手書きでタイトルが書いてあるオリジナルCD-R)。

福富    それそれ。そんなんやったよ。それじゃない?

石田    すごい、残ってるんや。

福富    残ってるやん、うれしいなあ。聞いてくれてたんや。当時めちゃくちゃ焼いてた気がするな、メンバーとか以外にも。後輩とか。

福田    でも、途中でもう聞いてるかわからんしやめたって話してた。

福富    (笑)

福田    みんな聞いてんのかわからんしみたいな。

福富    原田くんとはちょこちょこやってたよ、そういうの。ずーっと。原田くんからCD-Rもらったり、俺がCD-R渡したり。懐かしい。ちょっと見てみるか、曲目。

福田    いっぱい出てきた、ほら。

福富    いっぱいあんのか、じゃあ。

一同    (笑)

福富    確かにこれ、あれかも。これ何かクリスマスソングだけめっちゃ集めたやつちゃうかな。クリスマスっぽい曲。

石田    Winter Songって書いてる。

福富    こっわ。この絵が怖いですね、これ(笑)。絵が怖。

石田    (笑)

福田    自分で描いたのに。

福富    自分が描いた絵やけど、ちょっとやっぱ怖いな。

福田    めちゃめちゃあるやん。

福富    このハイハットくん、よく描いてたな、俺。

石田    どれ(笑)。

福田    名前あるやついたんや。

福富    ハイハットくん。

福田    どれ?ハイハットくん。

石田    (笑)

福富    18曲目に『Video Tapes』が入ってる。

福田    (笑)。New Songって書いてる。

福富    『Video Tapes』は、コンピのために録った曲やったから、最初。弾き語りで、うちで録った、多分。

畳野    デモ?

福富    デモみたいなのを。それの下にあるのがハイハットくん。

石田    (笑)

畳野    ん?どれ?

石田    左下のやつ?

畳野    これか。懐かしい(笑)。

石田    全然イメージないけどな、ハイハットくん(笑)。

福富    懐かしい。

畳野    よく描いてたな。

福富    これちゃう?1曲目に『Homecoming』が入ってるこのCD-Rが、多分一番最初に作ったんやと思う。

福田    どれやろ。この一番まともなやつ(笑)。

福富    そうそう、きれいにしてるやつ、まだ。絵とか描いてない。懐かしい。

福田    これ写真で載せても面白いかもしれんな。

石田    うん。

福富    この2枚目のやつ、あれちゃう?下北沢インディーファンクラブに出るときに、下北沢インディーファンクラブに出るバンドを多分いっぱい入れて渡したやつ。シャムとかPSGとか(((さらうんど)))、ミツメみたいな。懐かしい。でも、この1枚目に渡したやつは何かいいね。Ringo Deathstarrとか、Best Coastとか、 Vivian Girls、Teenage Fanclub、マイブラみたいなのが入ってて、こういうのやりたいっていう思いが強くあったんやなって感じするな。

畳野    うん。

福富    今でも好きな曲多いし、こういうCD-Rを渡して、本当に結構明確に洋楽、ギターポップみたいなのをやりたいっていうので、組んだバンドですね。2012年の春組んで。で、初めて入ったスタジオで『Sunday』の原型みたいなのはできてた気がするな、もう。『Sunday』一番最初に作ったの、すごい覚えてるな。

畳野    だよね。

福富    セッションみたいな感じで作って、一番最初のライブ、新歓フェスでやったのは、『Sunday』と『Motown』っていう、『I Want You Back』の原型みたいなやつ。

石田    『Motown』、言ってたな。

福富    あと、『Holiday』って、もう本当に覚えてない曲。

畳野    その曲とかって残ってないんかな。

福富    Youtubeに留学生の子が上げてる動画があって。

石田    まだあるん?

福富    Homecomingsで調べても出てこんけど、精華大学2012、新歓フェスみたいなん調べたら出てくるんかな?

福田    すごいな。怖いな、ネットって。

福富    (笑)。それがだから初ライブですね。2012年の4月3日とか、それぐらいが初ライブ。その3曲。で、そのあと結構すぐに、いつまでも世界は…っていうのが始まって、京都のライブサーキットで、大学生枠みたいなんがあって、出ませんかみたいなお誘いがあって、部活自体に。部活から1組出ませんかみたいなんあって、別にみんな出る感じじゃなかったけど、出たいってなって、当時多分The Cigavettesとか出てて、くるりのサポートしてる、幹宗さんがやってたバンドがすごい好きで、あとアナログフィッシュとかも出てて。これが大きなきっかけな気がするな。ライブの当日に4人でカプリチョーザ行ったのは、すごい覚えてますね。あのOPAのカプリチョーザ。

石田    そのときやったっけ?

福富    行った行った。何かそれ彩加さんのデジカメに残ってたやんな、そのときの写真。

畳野    ああ、残ってるよ。

福田    デジカメ持ってたんや(笑)。

福富    多分初めて4人でご飯食べに行った、多分。それが初めて。

福田    やばそうやな、その写真。

畳野    こないだパソコンに入れたはず。

福富    (笑)、それを?

畳野    うん。

福田    取り込んだん?

畳野    取り込んで、でもこないだ森道の映像撮るときに消したかも。

一同    (笑)

畳野    容量足りなすぎて(笑)。

福富    それがだから初、ライブハウスでやった初めてのライブで、そのライブサーキットのそこを管轄してたのが二条nanoのモグラさんで、僕らのライブ見てくれて、すごい気に入ってくれて、nanoでもライブしてくれませんかって言われて、そのライブに小山内さんが見に来たっていう流れかな。

福田    あの日見に来てたんや。

福富    見に来てた、小山内さん。僕はセカンドロイヤルっていう、レーベルもそうやけど、メトロでやってたイベントもずっと通ってて。だから、小山内さんが来てくれたとき、すごいうれしかったの覚えてるな。多分一番最初にnano出たとき、多分Superfriendsとやったんちゃうかな。で、そのままメトロの「セカンド・ロイヤル」にも呼んでくれて、それがFandazeと僕らとTeen Runningsで、そこら辺からいろんな友達ができるようになってった時期かな。

to be continued…

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